おもてを歩くと手がかじかむようになる頃から、ツバキは花をほこらばせ始めます。
厳しい冬の中で花を咲かせるツバキ。木枯らしの庭で、雪曇の林で、ツバキはじっと耐えるように花を咲かせているのです。
それは、凛としたプライドの高さを感じさせますが、同時に慎み深い奥ゆかしさをも感じさせます。
そうです。ツバキの花ことばは「慎み深い」。
けれど、あまり慎み深くしてばかりいるのも寂しいもの・・・内に秘めた情熱が必ずしも相手に伝わるとは限りません。
「愛は惜しみなく奪う」ものということばも聞いた事があります。
「素晴らしい魅力」、ツバキのもう一つの花ことばのように、自分の魅力に自信を持ちたいものです。
椿の花言葉(赤・白・ピンク)色と英語も解説!
でも、実はお見舞いには不向き
椿の花言葉、色と英語でそれぞれ意味がある
日本発祥とされるツバキ全体の花言葉は「慎み深い」「素晴らしい魅力」です。
まるで、日本女性を表す言葉のようですよね。
色別や西洋でも意味が変わってきますので、見ていきます。
色別にみる花言葉
ここでは、ツバキの花色を5種に分けてご紹介いたします。
有名なものは赤白ピンクですが、2種追加してお伝えします。
赤いツバキ
「控えめなすばらしさ」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」
赤はそこにあるだけで存在感を感じさせます。
気取ってなくともその優美さは伝わってきます。
代表品種として「紅乙女」「卜伴」「南蛮紅」などがあります。
白いツバキ
「至上の愛らしさ」「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」
白は高潔を感じさせる色でもあります。
代表品種として「白羽衣」「一休」「白嶺」などがあります。
ピンクのツバキ
「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」
ピンクの淡い色合いがひそやかな恋心を感じさせるかわいい花です。
代表品種として「花富貴」「角の光」などがあります。
黒いツバキ(紫)
「気取らない優雅さ」
実際には黒くないのですが、紫に近い濃赤色の色合いを見せるツバキです。
実は江戸時代より、この色合いは親しまれていたそうです。
代表品種として「紺侘助」「黒龍(関西)」があります。
黄のツバキ
「円満」「控えめな愛情」
黄色は「金」を連想させてくれます。
幸せを運んでくれるそんな柔らかな印象の花です。
代表品種として「黄調」「金花茶」があります。
西洋(英語)の花言葉
「admiration」敬意・感嘆・感服、「perfection」完璧・完全・円満
といった単語であらわされています。
また、特に赤いツバキは、
「You’re a flame in my heart」あなたは私の胸の中で炎のように輝く
と言われ、内に秘めた情熱が表現されています。
お見舞いには不向きとされる理由がある
日本全国で観られるツバキの花。
時期が過ぎると花首から落ちるので、お見舞いやおめでたい席の花材には不向きになります。
散り方からどうしても、不幸を連想させてしまう花ですが、実はとても生命力の強いツバキは、挿し木でも、取り木でも根をはり増えていくことが出来ます。
関東ではある領主が、ツバキの枝を地面に挿して戦勝を祈ったとの伝承もあるそうです。
また、冬の厳しい寒空に耐えて咲くツバキの花は、観る人に力を与えてくれる素晴らしい花です。
十人十色、解釈はいろいろとあり、世間一般の常識もあります。
ツバキを贈り物とする際は、時と場所を選びましょう。
葉はグリーンに艶があり美しいので、コサージュ、ブーケ等でお使いください。
まとめ
東洋のバラとも言われるツバキですが、獅子咲きのツバキは確かにそうかなと感じさせるものがあります。
では、花言葉の意味を考えていきます。
西洋のバラが「情熱、熱烈な恋」、東洋のツバキは「慎み深い、素晴らしい魅力」という花言葉です。
実に、対照的で日本女性を表わすに的確な花言葉ではないでしょうか。
身近に誇らしく咲くツバキをみながら、そう感じました。
閲覧頂きありがとうございました。
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